きらめくひとの物語〜特別版 Vol.0〜
きらめきで働くさまざまな“人”にフォーカスした「きらめくひとの物語」をご紹介します!
診察室だけでは見えないスタッフの姿や彼らの想いを知ってもらいたいと思い、この企画がスタートしました。記念すべき第1回目は、理事長 竹内 敬輔。これまで知ることのなかった物語をご紹介します。
竹内先生が歯科医師になろうと思ったきっかけは何ですか?
じつは、歯科医師になりたいと強く思っていたわけではないんです。父親が歯科医師だったことがきっかけで、なんとなく歯科大学へ行きました。学生時代の成績は、最下位近く。しかも、大学の卒業試験に落ちて、再試を受けてかろうじて卒業したんです。その後、国家試験にも失敗して。浪人して、ようやく歯科医師としての道を歩み始めました。
今のご活躍からは想像できないほど“ユニーク”な過去ですね(笑)。
開業は平成16年8月、2004年の頃でした。そのときも、小児歯科や矯正歯科の専門という他の人があまり取り組んでいない分野で開業することに周囲は驚いていましたね。さらに、少子化時代と叫ばれる中での開業のため、子どもが集まるのかと嘲笑されました。
開業当初はどのようなクリニックでしたか?
歯科医師は僕ひとり。あとは、歯科衛生士のスタッフ1名。スタート当初は、患者さんが1日1名来るか来ないかのスタートでした。しかし、とにかく周りを認めさせたい気持ちからか、必死に目の前の子どもたちのための医療に取り組みましたよ。すると、半年後には1日平均3名ほど患者さんが来てくれるようになりました。また、それと比例するように、きらめきで学びたい、一緒に働きたいという歯科医師や歯科衛生士たちがどんどん集まってきてくれました。そうして数年でクリニックは人であふれかえり、待合室では立って待っている人だらけに。そうして少しずつですが、子どもたちのための医療を施したいという志を持った仲間とともに増築を繰り返し、分院展開し、目の前の患者さんの治療に取り組み続けることで施設を大きくしていくことができました。
竹内先生が考える「きらめき」とは、どんな場所でしょうか?
きらめきは診察経験が豊富な歯科医師、歯科衛生士が揃っていて、子どもの医療に対してのプロフェッショナルが大勢いる場所です。
少子化時代にお子さまの患者さんが増え続けることにはどんな理由があるのでしょうか?
各家庭に対する子どもの数が減っているのは事実ですが、その分大切に育てたいという気持ちになると思うんです。より良い環境で育てたいとか、良い教育、良い医療を受けさせたいとか。そういったお子さまへの想いから、一般の小児歯科診療ときらめきが行う小児歯科診療の違いを親御さんたちが実感しているということだと思います。
竹内先生が考える“質の高い小児歯科”とは?
どうしても一般的な歯科医院では、大人の診察がメインになります。子どもを迎え入れる準備にはより子どもに特化した知識もそうですが、子どもへの対応に慣れた医師やスタッフに加えて、施設そのものにも繊細な環境配慮が必要です。たとえば、来院してきた子どもたちが「ここは怖い場所ではない」ということを印象付けることも大切なんです。その点、小児歯科・矯正歯科の専門クリニックであるきらめきは十分な準備ができています。次に、子どもへの診察内容について。一般的な歯科医院では、むし歯ができてから治療するのが一般的です。しかし、きらめきでは歯科衛生士が中心となって「むし歯をつくらない取り組み」に注力しています。
きらめき独自のキッチンを活用した食育やよく開催されいる「お口の育て方」はそこに関係してくるのですね?
乳歯の時期にむし歯がある子どもは、永久歯が生えてからもむし歯をつくってしまう可能性が高くなるんです。ですから、逆に乳歯の時期から“むし歯をつくらない取り組み”をしていれば、永久歯が生えてからもずっとむし歯をつくらず、お口の健康を守ることができます。
先進医療を追い求め続ける取り組みとして、どのようなものが挙げられますか?
先進医療の発展は、とくに矯正治療の分野で著しいですね。きらめきにおける矯正治療は、印象材で口の中の歯型採取し、針金を曲げて歯並びを整えていた時代から始まりました。きらめきは、多くの子どもたちの診療に誠意をもって取り組む医療スタッフとともに従来の医療を洗練してきました。
今後、竹内先生が目指すきらめきの姿を伺いたいです。
きらめきの医療は止まらない。僕はもっともっと小児歯科、矯正歯科の医療を突き詰めるとともに、このような医療が必要なくなるような予防医療に力を注いでいきたい。心からそう思っているんです。