きらめくひとの物語〜Vol.2〜
きらめきで働くさまざまな“人”にフォーカスした「きらめくひとの物語」をご紹介します!
きらめきデンタルクリニック
院長 門中 幸枝
門中先生は以前、一般歯科に勤めていましたよね。なぜ小児歯科の専門であるきらめきへ入社したのですか?
父も母も歯科医師という環境で育ち、歯科医師を志した私は、大学卒業後は入れ歯やかぶせ物などを扱う補綴科に在籍していました。そこで約2年間働き、補綴科では失った歯を補うことで患者様にとても感謝され、仕事にやりがいを感じていました。でも、歯を失う前にできることはないか?ということについて深く考えるようになり、小児歯科を意識し始めていました。さらに、補綴科にくる患者様の多くは、歯並びに問題があるケースが多く、「矯正」にも着目していました。そこで、より多くの症例と出会い、経験を積みたいという思いでクリニックを探しました。
もともと子どもへの興味はあったのですか?
すごくあったかというとそうではないです。でも、実際にここで働き始めると当たり前のことですが子どもたち一人ひとりの個性や特性があることがわかって。多くの子どもと触れ合うことで、子どもがどんなふうに物を見たり、聞いたりして考えるのかを知れたことは大きな学びになっていますね。だから、子どもに興味がないという理由で小児歯科を敬遠しがちな方も、意外と合うかもしれません。あと、子どもの成長って本当に早いんですよ!初めは泣いたり、話してくれなかったりしていた子が、中学生ぐらいになってすごく喋ってくれるようになることもあるんです。「お母さんのおいしいとこどり」じゃないですけど、そういう成長を身近で感じられることも面白味のひとつです。中学校で矯正を卒業する子も多く、ちょっぴり寂しいなと感じることもあります。
門中先生はきらめきで10年以上働いてきた中で勤務医から院長になられましたよね。
勤務医時代と院長になってから仕事の取り組み方や考え方などに変化はありましたか?
勤務医のときは、とにかく自分の担当する患者さんをしっかり見なきゃという気持ちが強かったです。院長になってからはできるだけ全部の患者さんの把握をしたいと思うようになりましたね。朝来てひと通りのカルテを見て、気になるものは担当医に声を掛けたり、クリニック内で患者さんと顔を合わせるときは進んで話しかけたりすることも多くなりました。
門中先生がきらめきで10年間働き続ける理由は何ですか?
正直にいうと、初めはこんなに長い期間ここにいるつもりはなかったんです。開業も視野に入れていましたし、3年ほど働いたら次のステップを考えようと思っていました。でも、小児歯科の魅力や知識を知れば知るほど奥が深いと感じましたし、もっともっと、と思ううちに3年が経過しました。また、3年だと第1期治療の子どもを診ることはできても、永久歯が生え揃ってからの2期治療に携わることができないんです。自分の担当した患者さんの治療計画を立てる際に、絶対に2期治療が必要だと思うことがあって実際に自分が2期治療を担当して過程を追いたくなったんです。そんな時に、竹内先生から院長にならないかと打診されて承諾しました。
きらめきで院長として働き続けたいと思えた理由はありますか?
仕事は毎日忙しくて楽しかったですし、ちょうどその時期にきらめきでインビザラインを導入することにもなって、ワイヤー終わっちゃうの?と思い、シンプルにまだまだここで学んでキャリアを築きたいと思いましたね。
この10年間を振り返り、門中先生がきらめきで得たものを教えてください!
子どものお口の中のことについてはやっぱり自信がありますね。0歳から13歳まで、たぶん一般的なクリニックよりもはるかに多い症例を見てきたと思います。それでもまだまだ大きな壁にぶち当たったらそのたびに調べますし、どうしてこうなっているのかと見たことがない症状もあるんです。矯正に関してはワイヤーからインビザラインまで、基本的なことは竹内先生からしっかり学んできました。だからここに入るときに望んでいた小児の役割の追求や小児歯科医療の可能性について高い見識と経験を積めたという満足感があります。
最後に、今後描いているビジョンは?
今はおかげさまで子どもを授かり、産休に入らせてもらいます。初めての出産、育児を経験するのでこれからどんな働き方をしていくのか模索中であるのが正直なところです。でも、ここまで続けてこられてのは、いつも穏やかな竹内先生のおかげです。これ本当の話ですが、今まで一度も怒られたことがないんですよ。厳しく注意されたことも記憶にないですし、かといって過干渉でもなく、本当に穏やかな方です。笑いのツボが似ているし、ほど良い距離感で居心地がいいんです。信頼して診療を任せてくれていて、師匠と弟子というより、わりと対等な関係です。竹内先生みたいに真っ直ぐで、次から次へと夢を語って実践していくのってすごいですよね。だから私もそんな姿に刺激を受けつつ、これからも自分の道を切り拓いていきたいと思います。