第62回日本小児歯科学会に参加して
愛知県東海市に構える「きらめきデンタルランド」にて採用を担当しています歯科衛生士の西川です。2024年5月16日・17日に開催された第62回日本小児歯科学会に、歯科医師4名と歯科衛生士2名で参加してきました。『支えよう!子どもの笑顔と明るい未来~歯科から育む心と身体~』このテーマのもと、教育講演やシンポジウム、市民公開講座が行われ、子どもの精神発達や身体的成長、口腔機能発達に関する内容が取り上げられました。特に子ども達の健康な成長を支えるために、歯科が果たす役割について深く掘り下げられました。
歯科衛生士としての感想
私が特に共感し、関心を持ったのは、子どもたちの口腔機能と体幹の関係についてです。 講演では、子どもたちの口腔機能が健康に与える影響について詳しく説明されました。正しい噛み合わせや咀嚼の習慣は、子どもたちの口腔発育にとって最も重要で、全身の健康にも繋がっています。口腔機能の低下による誤嚥のリスクは以前から指摘されており、舌や口の周りの筋肉がしっかり発達していないと、健康に深刻な影響を与えてしまいます。また、この問題は低年齢化しており、口腔機能が未発達なことから誤嚥のリスクが問題視されています。最近も、給食での誤嚥問題から食材に関する議論がり、問題となる食材を排除しようとする考え方が話題になり私自身もその考え方に違和感を感じていました。
体幹の重要性
また、体幹の発達がいかに口腔機能に影響を与えるかについても学びました。体幹がしっかりしていないと姿勢が悪くなり、口腔機能が低下し、全身の健康状態にも悪影響を与える可能性があります。体幹を鍛え、姿勢を整えることが、口を閉じるための筋力を育てるうえで非常に重要であることを再認識できました。
ゲーム依存と生活リズムの乱れ
さらに、近年の生活背景にはゲーム依存の問題もあり、子どもたちの生活リズムをどのように乱すかについても深く考えさせられました。夜更かしや不規則な生活習慣が増えると、睡眠不足や集中力の低下、姿勢の乱れ、間食や食事時間の乱れが起こり、学業成績の低下や身体の成長、お口の環境にも悪影響が出ることが懸念されます。 食生活の問診に加え、こういった生活背景も含め保健指導に取り入れていく必要性がある事に気づかされました。
最後に
今回の学会参加を通じて、子どもたちの健やかな成長を支えるために、私たちは子どもたちの成長期のお口の環境を育てる役割の重要性を再確認しました。今後も、最新の知見を活かし、より良い医療を提供できるよう取り組んでいきたいです。
執筆者
歯科衛生士
西川 美佳 NISHIKAWA MIKA
1997年3月、四日市歯科衛生士専門学校を卒業し、歯科衛生士国家資格を取得。10年間の歯科医院勤務後、竹内小児矯正歯科(現在のきらめきデンタルクリニック)のオープニングスタッフとしてクリニックの成長に貢献。育児のため4年間のブランクを経て、広報担当として復帰し、クリニックの魅力を発信。
現在は、歯科衛生士業務とともに、人事および採用業務も担当し働く環境を整備し、クリニックの魅力を積極的に発信しています。
【所属学会】
日本小児歯科学会
【認定資格】
日本審美学会:ホワイトニングコーディネーター
日本咀嚼学会:咀嚼学会健康咀嚼指導士
日本オロフェイシャルリリース協会:オロフェイシャルリリース認定アドバイザー
日本アロマ環境協会:アロマテラピー一級